Material Ⅰ : Cut Report

授業の目的


セーバーソーを使った素材・材料の切断。
その他、切断道具について(各道具の特徴・用途など。)
ジグゾーを使って文字・模様を切り取る。

授業のながれ


木材、金属、アクリルなど様々な素材・材料を切断する。
切断にあたって、素材・材料に対する理解を深める。
また、その安全性や技術について知ること。


役割:記録係(写真・メモ)


切断チームのなかで、記録係は二人いたが私は「写真記録」と「Fabble/Memoの記録」を主に担当した。撮影した写真は「slack」に共有したり、わかりやすく言葉・文字を付け足すなどの編集もおこなった。いつどんな写真が役にたつかわからないのでこまめに、いろんな視点・角度から写真をとった。(特に、切断作業中や切断素材の断面の様子など。)「Fabble/Memo欄」には「Report欄」には書ききれない作業をとおしての感想・考察、切断道具などのリサーチ情報、使用上の注意点などをまとめた。「セーバーソー・ハンドソーを使った材料(木材、金属)の切断」、「ジグゾーでアルファベットを切断」、「ハサミ・カッターナイフでの切断」、「アクリルの切断」の全4構成で書いた。その他、「ワークショップの感想」(Memo欄の2)。




切断の素材・材料

切断ツール

セーバーソー

ジグゾー

アルファベットの切断

素材

アクリル板・プラスチック鏡・角材・鉄・ダンボール・発泡スチロール・携帯の外装・携帯のバッテリー(安全上の理由から切断を禁止

ツール

セーバーソー(ブレードは木材用と金属用の2種)・ハンドソー・ジグゾー(ウルトラファクトリーにて使用)・ハサミ・カッター・切断のための固定器具:G-CLAMP

セーバーソー

往復運動する鋸刃により金属や木材を切断できる電動のこぎり。 替刃(ブレード)を交換することで、木材、鉄、アルミ、塩ビなど様々な部材を切断することができる。 レシプロソーとも呼ぶ。 授業では主に木材の切断に使った。切断中、角度を変えたり、曲線状にを切断するのには不向き。 一方向の切断では安定し、スムーズに切断できる。負荷も電動なため少ない。 しかし、切断にはある程度の大きさ(面積)と幅が必要、小さかったりすると、切断の往復運動で揺れてしまう。 その場合はGクリップなどで固定するだけでなく接ぎ木などを足して安定させる。 木材などは粉塵が多く出るので防塵マスクや保護メガネの着用が必要。

ジグゾー

往復運動片持ちブレード方式の電動切断工具、セーバーソーとと同様の機能を持つ。木材の切断に使用。また、ブレードの交換で材料に適した切断ができる。 曲線形・文字の切断ができる。 トリガーの指圧の強弱でブレードの往復運動の速度・強さを調整できる。 使う際には素材をしっかり固定し、定盤を素材にあてて、トリガーをおす。 ブレードの出力が最大になったら切りすすめ、中断する際にはトリガーを離してしまう前に、ジグゾーでの切断を止めてからにする。 急な方向転換や曲線がある場合には、なんども切断する方向や、固定器具の位置を変える事が多い。 防塵マスク・保護メガネはもちろんだが、かなりの騒音量が出るので防音用のヘッドフォンの着用もすすめる。

切断ワークショップ

セーバーソーを使い、ワークショップで英文字の切断をおこなった。 切断に挑戦したのは[T・K]の二文字。 曲線の切断は困難なため、直線のみの文字を選んだ。[K]は[T]に比べ画数が多いだけでなく、角度も一つではないため時間がかかった。 また[T]は直線が続く文字なので、鋸にかける力を安定させたり、真っ直ぐな切断ができるよう慎重にやらせた。 切断チームでは多くの素材と道具を扱って、切断を試みたのに、一つの道具と材料による切断になってしまったのは残念だった。 また、切断を完遂させる事が至上目的になってしまい、説明が参加者よりになって、全体にされていなかったこと・安全面に配慮が行き届いていなかったことが反省点だ。




考察

セーバーソーやジグゾーは電動の鋸で切断機械として大きくはないが、ハンドソーなどの手動で切断する工具とは比にならないほどのパワーを持つ。 機械自体は安全を考慮した設計で、作業も広い教室の中で行う事ができたとはいえ、注意を欠いて扱うのは大変危険だ。 これをしっかりと頭で覚えて作業をしたつもりだったが、今回の演習で果たしてどこまで安全な作業を行えていたのだろうか? 記録係として、班の活動を客観的にとらえてみた中で、安全面について気づいたことを書こうと思う。
! 安全面への注意点は大きく三つある !



1. 材料の固定

 切断道具は切断する際に力がいるのと、慎重に切らなければ身の安全が保てないからなのかしっかり固定をおこなっていたが、危険度が低い切断対象には意識が向かなかった。 (切断道具の刃ばかりに意識を向けてしまう傾向があった。)  もちろん切断作業に置いて第一にそこに注意を向けていなければならないが、切断される材料にもある程度目を配る必要がある。  刃に巻き込まれて勢いよく断片や破片が飛んだりして自分や周囲の人に危険を晒してしまう可能性があるだ。  作業が進んでいくにつれて工具の扱いにも慣れ、材料の固定もしっかりとするようになったが、だからこそもっと意識するべきことだった。



2. 粉塵・屑への対処(目や肺の保護)

これに関しても「1」と重なるところがある。 刃が当たってしまいそうな手・腕などには注意を向けるが、小さな粉塵・屑は軽視しがちだ。 実際、ワークショップも含めた全ての演習の時間で、私たち「切断チーム」は「防塵マスク」・「保護メガネ」をつけなかったし、レポートには記していたのにも関わらず、他班から注意されるまで気がつけなかった。(なぜか防音対策だけはした) この事からもわかるように私たちの危険に対する注意力は「刃」全て持っていかれてしまうほど不完全で、矮小なものだと分かった。



3. 安全確認・動作確認

切断作業は他のチームと比べても特に集中力を必要とする作業だ。 初めての経験となればなおさらそうなる。 加えて、「成功させたい!」とか「早くしないと!」などの思いから知らず知らずに焦ってしまうことが素人にはよくある。(←自分のこと) だがそこにはリスクしかない。 いくらパワーのある機械といえどもムリは禁物で、負荷がかかって壊れてしまう場合もある。 電源の入・切の確認、刃の動作確認、切る位置の確認など。はじめのうちはゆっくりステップを踏んでから作業帆進める必要があるだろう。





まとめ・次回へ向けての意気込み!


記録係としてチーム内の活動を客観的に見る事ができた反面、自分が作業手にまわる機会があまりなかった。主要な切断ツールは触る事ができたが、まだまだ慣れて扱えるようになったとはいえないだろう。 加えて、記録に集中してしまって、自分の目で見て手で触って、耳で音を聞いて...など。身体で覚えることを忘れてしまっていたようにも思える。 「考察」で書いた「安全面での注意点」でも外から見た意見にすぎない。自分で体験しないと発見できないこともあっただろう。


次回は積極的に道具を触り、「写真や記事に」ではなく、感覚的に、「自分の体」に記録したい!