MESH Report

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「マインドマップから4グループに分け、1チームに一つの「MESH」セット。」

「MESH」センサーを使い、各班最低一つ「オリジナルレシピを作る。」

↓「MESHアプリをダウンロードして、電子タグと同期させる。」

「アプリで電子回路を組む」

「完成した電子回路が正常に稼動するか試してみる。」

「グループメンバーの特性をシステムに付加価値として組み込んでみる。」

「試行錯誤を繰り返して精度を上げる。(前回の失敗点と反省・アドバイスを活かす)」

「成果の発表」

「レスポンス・まとめ」

レシピのテーマ・コンセプト

わたしたちのチームは「自動配達システム」(オートメーションデリバリーマンSystem)の設計をおこなった。 配達の際、玄関先まで行って荷物を受け取る手続きや、再配達の連絡などを自動でおこなってくれるレシピづくりに挑戦した。



使用したタグ1:ボタン

使用したタグ2:ライト

使用したタグ3:人感センサー

Button function

緑色のボタンタグはボタンスイッチとして使える。ボタンが1回押されたら、2回押されたら、長押しされたらなど押しのリズムの変化に も適応できる。(ボタンを押すことで作動) 今回のプロジェクトでは特定の人が来たことを伝えるボタンとして、インターフォンに設置した。

Light function

オレンジ色のライトタグは色々な色に光らせることができる。 光り方のパターンも設定でき、点滅のリズムや点灯時間なども変更することができる。 光り方のパターンで何らかのメッセージを伝えられるかも。 今回のプロジェクトではライトタグを利用したメッセージ板を考えた。 「透明なアクリルに文字・イラストを彫って、光が当たるとそれが浮かび上がるようにする。 (メッセージ)。

Motion sensor

エメラルド色の人感センサーは人の動きをスイッチとして使う仕組みが作れる。 人間を感知可能な範囲は2〜3mくらい。 人以外にも動きを感知すれば反応する。 動きを感知して、知らせる以外にも、「動きを一定時間、感知しなかった場合」にも知らせることができる。 今回のプロジェクトでは人感センサーを「人が通らなかった場合」にアプリで伝えるように設定した。 (30間人がセンサーの感知範囲内を通過しなかったらメールで通知する)

Recipe1

コンセプトに基づき、配達員が玄関前に来たら、ボタンを押して、配達の依頼主にメールで到着を知らせる。 その後、(依頼主が宅配先に居た場合)メッセージを記したライトが光る(5〜10秒) 最後に、配達が完了したら、ボイスメッセージが流れる。(「ありがとうございます。」)

Recipe2

宅配先が留守の場合、人感センサーで、依頼主の不在を知らせる。 30秒間、人が玄関付近を通過しなかった場合、配達員に不在と再配達の時刻の依頼を知らせるメールなどが送られ、 (依頼主には右記したようにボタンを配達員が押したことでメールが届く。)




反省点とプレゼンでのアドバイス


作ったMESHレシピをプレゼンし、先生からレスポンスをもらった。レシピそのものに問題はなく、正常に動いたが、「配達員」と「依頼主」の関係が聞き手に十分理解されていなかった。プレゼンソフトを使い、ビジュアル的な工夫は施したつもりだったが、「配達員」と「依頼者」のそれぞれを一つの流れとして捉えるのではなく、二分割して説明した方がよかったのかもしれない。また、「ライト」を使って、メッセージを表示するという提案も、小さなサプライズとしてはいいかもしれないが、中にはそれみて気分を害する人もいるかもしれないと指摘された。「人感センサー」には人間だないものや、本来の目的や状況に合わない動きでも感知されてし性があるなど、どのようにして、感知を限定認識させるかも問題だった。結局、MESHのみでは応用性に限界があり、複雑で、高度なレシピを設計することはできず、実験的な範囲で終わってしまった。


今回の授業のまとめ


「MESH」は高度な電子回路の設計やプログラミングをせずとも、簡単にセンサーを作ることができ、その意味では、私たちにIoT技術を身近に感じさせてくれるツールである。日常生活に溢れた、電子機器は人間の入力したコード、人間の動作などに応じて様々なプログラムを実行しているわけだが、なかなかそれらを理解しようと試みる人はいない。MESHは「ボタン」や「ライト」といったものから、「人感センサー」や「湿度・温度センサー」のようなものまで一つの電子タグとして簡易的にデザインされている。その汎用性の高さから、様々な実験をもとに、「センサーを使って一体何ができるのか?」を考え、教えさせてくれものだ。電子機器やIoT製の普及により、わたしたちの生活はより効率的なものになった。 そのためには「センサー」を用いて人間に行動を監視・分析し、システムに反映させるのが最も合理的である. つまり、センサーを取り付けることによって、私達の行動は読み取られ、それに応じた機能プログラムを実行しているということだ。 今回の授業で取り扱った「MESH」もその意味では同じなのだ。 センサーが身近なものになりつつある今、このようなことを実践し、学んでおくことは大切なことではないだろうか? MESHを通してセンサーの持つ可能性やリスクに気づくいいキッカケとなった。